2011年9月21日水曜日

アラ還女優2人が味わうCM降板の悲哀

桃井かおりはテレビ出演激減、竹下景子はフケ役ばかりで…

 これも時の流れ。2人の女優が長年出演してきたCMを切られた。今年、還暦を迎えた桃井かおりが10年間出演していたモビット(三菱東京UFJ銀行系消費者金融)のCMから降板。後任は22歳の夏菜。58歳の竹下景子は15年間続いたパブロン(大正製薬)のCMを松嶋菜々子に奪われた。CM契約期間は平均3~4年だが、長期間出ていたCMから降りるのは無念だろう。
 桃井の降板は、テレビでほとんど見なくなったのが理由か。ドラマは08年10月期クールの「スキャンダル」(TBS)以降ごぶさた。ただ、桃井はこれまでマイペースであくせくしない生き方を貫いてきた。ロサンゼルスと日本に居を構え、半々の割合で生活。最近は被災犬救援チャリティーに参加し、今年公開の映画「光男の栗」にも主演した。CMは減ったが、これまで築いてきた資産で悠々自適だろう。
 竹下は、最近「ゲゲゲの女房」(NHK)などでフケ役が目立ち、アラフォーの母親と娘のキャラクターを前面に押し出すパブロンのCMに合わなくなったようだ。
 そのせいか、最近はナレーションの仕事が急増し、9月19日に放送されるヒューマンドキュメンタリー「画家・堀文子 93歳の決意」(NHK)のナレーターも担当した。
 こうして見ると還暦前後は女優の「最後の転換期」である。
「地デジの時代になった今、大物女優でもドラマなどの仕事が減り、舞台に流れるケースは少なくない。その中で桃井は映画界から声がかかっている。『無花果の顔』では映画監督も務め、今後もマルチな活躍が期待できます。竹下はNHK『胡桃の部屋』でも母親役を演じて好評。それに大正製薬とのCM契約も切れたわけではなく、健康食品『Livita』のCMがあります」(芸能評論家の金沢誠氏)
 それでも、よわい60はひとつの区切りだ。

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