2011年9月8日木曜日

3分の1の防波堤が被害か 衛星画像使い調査

東日本大震災の大津波による被害について、衛星画像を使った港湾施設の調査から、岩手、宮城、福島の3県で約3分の1の防波堤や防潮堤などが壊れた可能性があるとの結果を、日本大学などの研究グループが8日までにまとめた。

 羽柴准教授によると、宇宙航空研究開発機構の陸域観測技術衛星「だいち」が震災直後の3月14日に観測した画像と、2月下旬の画像を比較。目視で被害を判定した。画像では、長さ20メートル程度の防波堤から判別可能。国の基準などでは1つとして数えられる防波堤でも開口部があり分かれていれば、2つと数えるなどして3県で計約520カ所あると推定した。

 明らかに形が変わったものや消失したものは全体の3分の1に当たる約170カ所に上った。岩手県から宮城県にかけて広がるリアス式海岸の湾内や、宮城県中南部から福島県にわたる海岸線沿いで港湾施設の被害が甚大だった。

0 件のコメント:

コメントを投稿