2011年9月14日水曜日

「ホステス急募 ビザ不問」…外国人向けフリーペーパーに「不正」広告736件

全国の警察が繁華街などで配布されている外国人向けのフリーペーパー(無料情報紙)を調査したところ、58紙で736件の偽装結婚の仲介や不法就労の斡旋などをうかがわせる広告が掲載されていたことが14日、警察庁のまとめでわかった。中には「日本人と結婚したい不法残留者」と明らかに偽装結婚をうたうものもあった。警察庁はこうした情報紙の実態把握を進めるとともに、悪質なケースは摘発に乗り出す方針。

 調査は今年5~6月、全国の警察が繁華街や外国人が多く住む地域で配布されている飲食店情報紙などを収集して分析した。

 不正な広告が確認された58紙の国別内訳は、中国人向け26紙、韓国人22紙、フィリピン人5紙、ブラジル人3紙など。内容は、不法就労の斡旋など求人関係が39・5%と最も多く、資格や身分の偽装仲介が23・6%、地下営業20%だった。

 具体的には、「国際結婚 ビザの期限がもうすぐの方歓迎」と暗に偽装結婚を仲介▽「ホステス急募 ビザ不問」と不法就労を助長-など。このほか、「婦人科の悩み相談」と記載した地下病院とみられるものや、「名義人・保証人これ全部日本人」と不正な住居斡旋もあった。

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