2011年8月30日火曜日

芸能利権「闇」どう決別 吉本問われるコンプライアンス



テレビ番組の司会から飲食店経営まで多彩な才能を発揮した元タレント、島田紳助さん(55)の芸能界引退表明から30日で1週間。暴力団関係者と親密関係にあった看板タレントの不祥事にとどまらず、所属先の吉本興業の企業体質をも問う事態に発展した。来年4月で創業100年を迎える吉本。グループ全体で反社会的勢力との決別を掲げてきたが、芸能利権に群がる暴力団排除の難しさを改めて突きつけられた。


年商500億円、お家騒動、カウスさん暴行事件…


 「人を介しての付き合いだったのでセーフだと思った」。23日夜の緊急会見で紳助さんは、山口組幹部との親密交際についてこう語ったが、所属事務所のよしもとクリエイティブ・エージェンシーの水谷暢宏(のぶひろ)社長は「社会的影響力の強いテレビなどに出演しているタレントには、理由のいかんを問わず許されない」と厳しく断じた。

 総合エンターテインメント企業を目指し、事業拡大を続ける吉本興業。グループ全体で今や年商約500億円を稼ぎ出す「日本最大の芸能プロ」へとのし上がった。

 芸能界と暴力団の「持ちつ持たれつ」の関係は、明治45年創業の吉本もかつてあったとされるが、戦後上場企業となり、平成14年には経団連にも加盟。翌15年にはグループ内に「コンプライアンス委員会」を立ち上げた。


全社員に研修義務


 昨年6月には10項目の「企業行動憲章」を制定し、「反社会的勢力の排除」を明記。現在約800人の所属タレントと全社員に対し、年1回の研修会の参加を義務づけており、研修会では同委員会が作成した啓発冊子を手渡し、弁護士や警察OBを招いた約2時間の講演も開催している。

 「どんな大物タレントでも必ず参加してもらっている。スケジュールが合わない場合、個別の研修会を開くこともある」と吉本幹部。紳助さんは今年4月の研修会にも参加していたという。

 ただ、「暴力団の影は依然消えていない」と指摘する芸能関係者もいる。創業家と現経営陣との対立が表面化した4年前には、当時副社長だった大崎洋社長が創業家の意をくんだ元暴力団幹部に不当な要求をのむよう脅されたとの週刊誌報道が出た。

 経営陣側は「要求があったのは事実」とコメントすると、すぐさま創業家側が反発し、別の週刊誌ではベテラン漫才師、中田カウスさんが「暴力団と親交があり、経営陣に影響を及ぼしている」とまで報じられ、“お家騒動”が週刊誌をにぎわした。


創業100年


 その2年後には、在京民放5局の出資などによる株式公開買い付けが成立し、吉本の上場廃止が決定。ある吉本幹部は「不特定多数の株主がいる上場企業とは異なり、経営環境の変化に機敏に対応できる」と説明したが、別の関係者は「お家騒動やカウスさん暴行事件などで吉本株が暴落した苦い経験もある。非上場化で創業家を一掃できれば、週刊誌も騒がなくなる」と本音を語った。

 株式評論家の北浜流一郎氏は「もし吉本が今も上場企業だったら、紳助さんの引退騒動で株価の暴落は避けられなかった」と指摘。「経営陣はこうした事態を予想し、上場廃止という荒業に打って出たのかもしれない」と推測する。

 100年の歴史を誇り、芸能界で確固たる地位を築き上げた吉本興業。紳助さんの突然の引退騒動は、上場廃止をした経営判断の裏側にまで臆測を広げている。





「芸能界特有の甘え」


企業コンプライアンスに詳しい元警察庁OBで弁護士の後藤啓二さんの話


 「外部からの情報提供で本人を問いただし、会社として見て見ぬふりをしなかったのは良かった。ただ、ひと昔前なら許されたという芸能界特有の甘えがあった感は否めず、疑惑が浮上した段階で監督や調査を徹底すべきだった。社会的影響力の大きい企業だけに、反社会的勢力排除への意識改革がこれからも問われるだろう」

2011年8月29日月曜日

「芸能界と暴力団の関係絶つ契機に」 警視庁が吉本興業から聴取へ



暴力団関係者との親密交際を理由に芸能界を引退した人気タレントの島田紳助さん(55)の問題をめぐり、警視庁組織犯罪対策3課が近く、所属していた吉本興業の関係者に説明を求めることが29日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者は、「芸能界と暴力団の関係を絶つ契機にしたい」としている。

 捜査関係者によると、同課は、同社関係者から島田さんと暴力団との交際の経緯について詳しい説明を求める。同社の暴力団排除に向けた取り組みについても情報交換する。

 島田さんはテレビでの発言をめぐって十数年前に右翼団体とトラブルになった際、元プロボクシング世界王者、渡辺二郎被告(56)=恐喝未遂罪で実刑判決を受け上告中=に相談。渡辺被告の仲介で指定暴力団山口組の幹部と知り合い、トラブルを収めてもらったとされる。

 芸能界と暴力団をめぐっては、平成20年に山口組系組長と複数の歌手がゴルフをしていたことが発覚するなど、多くの関係が表面化してきた。警視庁などはその都度、事務所関係者らに説明を求め、芸能界の「黒い交際」について実態把握を進めてきた。

 暴力団排除の機運は高まっている。昨年以降、銀行などの金融機関が暴力団排除条項を導入。また、10月1日には、すべての都道府県で暴力団排除条例が出そろうが、各条例では、暴力団関係者との食事やゴルフをするなどの不適切な関係が確認された場合、警察や自治体が「密接交際者」に認定。密接交際者を公表することなどが盛り込まれている。

「野田氏、逆転勝利」の観測広まる



民主党代表選は29日、決選投票が行われているが、1回目の投票で2位だった野田佳彦財務相が、1位の海江田万里経済産業相に逆転で勝利する公算が大きくなった。鹿野道彦農水相の陣営が、決選投票で野田佳彦財務相に一致して投票する方針を確認したため。

寛平「すごいお世話になったので残念」



今年1月に「アースマラソン」を完走したお笑いタレント、間寛平(62)が28日、千葉・鴨川フィッシャリーナで行われた「完走記念イベント」で、芸能界を引退した元タレント、島田紳助さん(55)について語った。

 2人は37年来の付き合い。08年12月に大阪をスタートした際、紳助さんが応援に訪れ、その後もメールや手紙をもらったといい「すごいお世話になったので残念。素晴らしい才能の持ち主ですからね。僕はアヘアヘ言ってるだけやから」と肩を落とした。鴨川-はアースマラソン出発の地。(サンケイスポーツ)

2011年8月28日日曜日

たけし「知らない」さんま「仕事増える」


23日付で芸能界を引退した元タレント、島田紳助さん(55)のレギュラー番組6本の中で、18年の最長寿となる大阪・ABCテレビ「クイズ!紳助くん」(関西ローカル、月曜後11・17)が打ち切り第1号に内定したことが27日、分かった。

 80年代にフジテレビ系「オレたちひょうきん族」で共演したタレント、ビートたけし(64)が、TBS系「情報7days ニュースキャスター」で、紳助さんについて「漫才ブームのときぐらいしか紳助知らないし、本当はよく分からない」と語った。

 紳助さんと芸能界入り同期のタレント、明石家さんまは(56)=同下=はMBSラジオ「ヤングタウン土曜日」で「本人とは連絡とっていない。あいつは法律で決まっているかのように大事な話は一切せえへんねんな」と語り、「あいつが辞めたことで、仕事が増えるやろ。(引退の真相を)俺が調べてラジオで言うわ」と“絶口調”だった。(サンケイスポーツ)

2011年8月24日水曜日

6年前、山口組幹部に直筆手紙 経営店の高額飲食で謝意メール


人気タレントの島田紳助さん(55)=本名・長谷川公彦=が暴力団関係者との親密交際を認め、芸能活動引退を表明した問題で、この暴力団関係者は指定暴力団山口組の若頭補佐と呼ばれる最高幹部の一人で、大阪府警が平成17年に幹部の自宅などを家宅捜索した際、紳助さんからの直筆の手紙や、幹部の親族らと撮影した写真が見つかっていたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。

 幹部は、17年6月に大阪府東大阪市内の自宅建物と土地が差し押さえられたことをめぐる競売入札妨害事件で府警に逮捕された。府警は関係先の捜索で手紙や写真を発見したが、押収はしていないという。

 一方、紳助さんが17年6月から2年間、幹部と携帯メールを交わすのを仲立ちした「友人」は、元ボクシング世界王者の渡辺二郎被告(56)=恐喝未遂罪で実刑判決を受け上告中=だったことも判明。関係者によると、メールの内容は紳助さんと幹部との親密さをうかがわせる内容で、幹部が紳助さんの経営する大阪市内の飲食店に訪れ、高額の飲食をしたことに対する謝意や、幹部が逮捕されたことを心配するような記述があったという。

 メールは、府警が19年に未公開株を巡る恐喝未遂事件で、羽賀研二被告(50)=本名・當真(とうま)美喜男、詐欺罪などで実刑判決を受け上告中=の共犯として渡辺被告を逮捕した際、渡辺被告の携帯電話を押収し、内容が判明したという。


2011年8月19日金曜日

公用車で無免許運転容疑 亀岡市職員を逮捕、京

京都府警亀岡署は19日、免許が失効したまま公用車を運転していたとして、道交法違反(無免許運転)の疑いで京都府亀岡市の都市整備課主任、山田敏樹容疑者(39)=亀岡市古世町西内坪=を現行犯逮捕した。

 同署によると、山田容疑者は「昨年9月で免許が失効していたことは知っていた」と容疑を認めている。交通取り締まり中の亀岡署員が、シートベルトをしていない山田容疑者を停止させ、免許の提示を求めたところ、無免許運転が分かった。

 逮捕容疑は19日午前11時40分ごろ、同市追分町の市道で、運転免許が失効したまま、勤務中に公用車の軽自動車を運転したとしている。

2011年8月14日日曜日

逃げられる車はない…日産 GT-R のパトカー登場



日産UAEは15日、『GT-R』がアブダビ警察にパトカーとして配備されたと発表した。

GT-Rは、2007年10月の東京モーターショーでデビューした日本が誇るスーパーカー。3.8リットルV6ツインターボ(485ps/6400rpm、60kgm/3200 - 5200rpm)に、独立型トランスアクスル4WDと6速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、0-100km/h加速3.5秒、最高速310km/h(リミッター解除時)という驚異的な性能を発揮する。

GT-Rは今年4月、ドイツ・ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、7分26秒70という自己ベストタイムをマーク。日本での価格は861万円からで、すでに欧米を中心に輸出も行われている。

そんなGT-Rを、中東のアブダビ警察がパトカーとして導入。ボディカラーはホワイトを基本に、ボンネットやドアを赤で塗装。ルーフにはフラッシュライトが装着された。チェッカーフラッグ風のデカールは、F1開催国らしい。「GT-Rのパトカーから逃げられる車はない」というのが、日産UAEのコメントだ。

アブダビでは潤沢なオイルマネーのおかげで、フェラーリやランボルギーニといったスーパーカーに乗る富裕層も珍しくない。また、ロールスロイスやマイバッハといった超高級車も、頻繁に走っている。GT-Rのパトカーは、そうした高性能車の速度超過に目を光らせることになる。

2011年8月11日木曜日

陣内智則、交際宣言!紀香を祝福「お互い前向きに」



一般女性との熱愛が発覚したお笑いタレント、陣内智則(37)が10日、東京・新宿のルミネtheよしもとで会見し交際を宣言した。

 相手は今年に入り知人の紹介で知り合った、モデルの仕事もする24歳の会社員。1メートル66の長身で、女優の宮崎あおい(25)に似ているといい、「一緒にいて楽しい。ゆっくりゆっくり、付き合ってます」と笑った。

 09年3月に離婚した前妻の女優、藤原紀香(40)も先月、外資系証券アナリスト、乾牧夫氏(43)との交際が発覚。陣内は「お互い、前向きにいきたいですね」と祝福し、新恋人との結婚は「全然」と否定した。

 また、この日は同所で、お笑いコンビ、サバンナの八木真澄(37)が近く結婚したい恋人(26)がいることを告白。タレント、黒川鮎美(26)との熱愛を報じられたお笑いタレント、なだぎ武(40)は交際を否定した。(サンケイスポーツ)

2011年8月8日月曜日

アウディ、1.8TFSIエンジンを一新…燃費21%向上


アウディは4日、ガソリン主力エンジン、「1.8TFSI」を一新し、欧州向けの『A5』シリーズから順次搭載すると発表した。

1.8TFSIは、1798ccの排気量を持った直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジン。新エンジンは、燃料噴射時の圧力を150バールから200バールにアップ。1サイクルにおいて、2回から3回の燃料噴射を行う。さらに、AVS(アウディ・バルブリフト・システム)を採用。2ステージでバルブリフト量をコントロールするなど、キメ細かい制御を可能にした。

これらの新技術導入により、新型1.8TFSIは、最大出力170ps/3800rpm、最大トルク32.6kgm/1400-3700rpmを獲得。現行型の160ps、25.5kgmに対して、10ps、7.1kgmの性能向上を実現する。

新エンジンを搭載した『A5クーペ』の場合、0-100km/h加速は7.9秒、最高速は230km/h。それでいて、欧州複合モード燃費は17.54km/リットル、CO2排出量は134g/km。従来比で燃費は21%、CO2排出量は2.5g/km改善させた。

アウディはエンジン単体重量に関して、「135kgから131.5kgへ軽量化した」と説明している。

2011年8月6日土曜日

さいたま市、電動バイク5台をリースで導入



さいたま市は、埼玉県内では初めてとなるホンダの電動二輪車『Ev-neo』を5台、住友三井オートサービスからリースで導入した。

さいたま市では、導入する電動二輪車を公用車として使用するほか、静粛性や走行性能などの新しい価値について検証するため「地域におけるEVバイク活用実証実験」などに活用する。

主にさいたま市見沼区の3か所の新聞販売店に貸し出し、早朝の新聞配達に利用し、騒音や生活環境の改善効果を検証、電動バイクの性能を調査する。

住友三井オートサービスは電動二輪車5台をリースで供給し、実証実験に向けて新聞配達用のフロントバスケットやキャリア、充電設備を整備し、さいたま市の実証実験をサポートする。

さいたま市は、電気自動車や電動二輪車の普及促進に向けた取り組み「E-KIZUNAプロジェクト」を進めており、市内にEVタクシーやEVカーシェアリングの普及への取り組みを積極的に進めている。

2011年8月3日水曜日

首相続投なら臨時国会に不信任案  公明幹事長

公明党の井上義久幹事長は3日のBS番組収録で、菅直人首相が8月末の今国会閉会後も続投した場合の対応について「臨時国会で不信任を出したら、民主党も反対して信任するということはあり得ない。そこはきちっとやればいい」と述べ、直後の臨時国会で内閣不信任決議案を提出する考えを示した。そのうえで、「その前に民主党が責任をもってちゃんとこの国を正常な状態に戻さなければならない」と指摘した。

2011年8月2日火曜日

レクサス LFAロードスター、2014年に発表か


すでに世界限定500台が完売したレクサスのスーパーカー、『LFA』。同車に、オープン版のロードスターが加わる可能性が出てきた。

これは1日、『オートモーティブニュース』が報じたもの。同メディアが「『LFAロードスター』は2014年の半ばに発表される」と伝えたのだ。

レクサスは2008年1月、デトロイトモーターショーにコンセプトカーの『LF-Aロードスター』を出品。このことからも、市販版のLFAにロードスターが加わるのは、ほぼ確実と見られている。