2011年7月23日土曜日

ガソリン節約優先ルート、ナビタイムが提供開始



ナビタイムジャパンは22日、同乗者向け携帯カーナビゲーションサービス『ドライブサポーター』、『EZ 助手席ナビ』、『au one 助手席ナビ』において、「ガソリン節約優先ルート」検索機能の提供を開始したと発表した。

ガソリン節約優先ルートは、これまでの「有料道優先ルート」、「一般道優先ルート」、「距離優先ルート」、3つのルート検索結果に加え、ガソリンの消費をなるべく抑えた「ガソリン節約優先ルート」を表示する機能。

事前に車種を登録することで、車種ごとの燃費データと道路状況に応じた時速を元に、ガソリンの消費をなるべく抑えたルートを表示。さらに、ルート詳細画面では、消費燃料のほか、燃費、ガソリン料金も表示する。

ガソリン節約優先ルートが、他のルートと同じ場合、ルート検索結果画面には「有料道路優先ルート」「一般道路優先ルート」「距離優先ルート」のみの表示となる。

2011年7月21日木曜日

現代自動車、強さ「本物」 日本勢の脅威に


東日本大震災の影響で供給に支障を来たす日本勢を尻目に、韓国・現代自動車が世界で販売台数を伸ばしている。1999年に200万台に満たなかった販売台数は、今年は3倍超の600万台突破は確実だ。中国やインドといった新興国でシェア上位にあるうえに、欧米でも勢いが止まらない。トヨタ、ホンダをはじめ日本勢は、シェアを現代に奪われ、厳しい競争に追い込まれている。

 インド南部ケララ州。大きなヤシの木が両脇に密集する舗装道路は、2台の車がやっとすれ違うほどの広さだ。ここを行き交う車は、インドでトップシェアのスズキ製が圧倒的に多い。だが、地元の男性は「最近は『H』マークの現代が急激に増えている。(インドメーカーの)タタと同じくらいかも」と話す。

 現代はもともと新興国に強みを持つ。世界最大の市場となった中国の今年1~6月の販売台数は前年同期比10%増で、シェアは4位。インドでも同期の販売が約18万8000台で、7.3%増だった。シェアもスズキに次いで2位の地位を固めた。

 先進国市場でも販売が急伸している。傘下の起亜自動車と合わせた2011年の米国の販売目標を、当初設定した101万台から5万台増の106万台に上方修正した。10年の89万4500台に対し、18%の大幅アップとなる。米オートデータによると、現代の1~6月の米国販売台数は約56万8000台で、5位のホンダの60万7400台に肉薄した。
 欧州でも“猛威”をふるう。欧州自動車工業会によると、10年の現代の販売台数は約62万900台(起亜含む)と、トヨタグループの約60万300台を上回り、初めてトヨタを抜いてアジアメーカーとしてトップにたった。来年1月に欧州自動車工業会への加盟も決まり、確実に地歩を築きつつある。

 この結果、1~6月の現代(起亜含む)の世界販売は308万5000台に達し、過去最高を記録した。しかも、かつての低価格を武器にした販売手法はとっていない。李元煕副社長が「全世界で均一の品質を目指す」と明言するように、「品質重視」に舵を切っている。

 米国でかつては粗悪車の代名詞だった現代だが、今では低燃費性能が評価され、結果的にはこの品質向上が、販売増やシェア拡大をもたらす好循環を生んでいる。

 現代の好調のあおりを食っているのが、日本勢だ。新興国市場はもともと現代が強く、稼ぎ頭の米国市場でトヨタとホンダが大きなダメージを被っている。

 「現代は、ホンダを狙い撃ちにしている」--。

 ホンダの幹部が今年前半、米国の販売店を訪問したとき、販売店の幹部からこう打ち明けられた。現代が年初に発売した中型セダン「エラントラ」は、“シビックキラー”の異名を持つ。今年5月のシビックのフルモデルチェンジ前に先行発売し、「デザインも(シビックを)相当意識している」(自動車評論家)。

 加えて、フルモデルチェンジしたシビックは震災の影響で出荷がスムーズにいかず、スタートダッシュに失敗。トヨタの「カローラ」もモデル末期というタイミングの悪さも重なり、現代の「エラントラ」が、日本勢が最も得意とした中型セダン市場を、一気に切り崩した。
日本の自動車業界の一部からは、日本勢の失速を「震災の影響によるもので、一時的」と見る向きもある。しかし、マツダの前田育男デザイン本部長は「(現代は)世界中から優れたデザイナーを集めて(デザインが)一気に良くなった。脅威を感じる」と指摘。富士重工業の吉永泰之社長(57)も「現代の好調は本物だ」と警戒感を隠さない。

 そのためにも「1日でも早く米国出荷を正常化しなくてはならない」(ホンダの池史彦専務執行役員)と復旧のピッチを上げてはいるものの、トヨタ首脳は「日本車から現代に乗り換えたユーザーが、再び日本車の戻ってくるかは疑問」と真顔で話す。

 欧米にキャッチアップして発展を遂げてきた日本企業。今後は、トヨタを脅かす存在になった現代の戦略を徹底的に分析し、“攻める力”に生かすことが求められるかもしれない。

2011年7月19日火曜日

原田芳雄さんが死去 「竜馬暗殺」の個性派俳優



映画「竜馬暗殺」「ツィゴイネルワイゼン」などで知られる個性派俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前、東京都内の病院で死去した。71歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。

 1971年に劇団俳優座を退団後、映画「君よ憤怒の河を渉れ」「どついたるねん」など話題作に多数出演。中でも「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」など黒木和雄監督作品への出演が多く、「竜馬暗殺」「祭りの準備」「浪人街」は代表作となった。

 16日から公開中の映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督)に、長野県の村歌舞伎を自らテーマに選んで主演。11日、東京都内の映画館で完成披露試写会に姿を見せたのが最後となった。

2011年7月18日月曜日

節電の夏に人気の岐阜伝統の水うちわ、飛ぶような売れ行きに職人は複雑な表情



東海地方は節電の暑い夏が続くが、岐阜市湊町のうちわ専門店「住井冨次郎商店」=店主、住井一成さん(48)=で製作の水うちわが、猛暑解消の“切り札”と人気を集めている。水うちわは、水にぬらしてあおぐと気化熱で涼風がほてった肌を癒やすとされ、節電には心強い優れものだ。 が、ちょっと待った。

 「昔ながらの材料で手作りの水うちわ。現代人が思うほどの防水効果はなく、長持ちしませんよ」と期待に“水差す”住井さん。「何より、丹精を込めて仕上げる職人の技と心を大切にしてほしい」とこぼす。本来は実用品の水うちわだが、今では伝統工芸品でもあり、節電で急に脚光を浴びた利用法には複雑な表情だ。水うちわは今年、約600本を準備したが、飛ぶような売れ行きで残りわずかとなった。(中部総局 山根忠幸)


店頭販売が信条


 「糊(のり)の濃さ口伝(くでん)ならざり団扇(うちわ)貼る」(静鵜)

 うちわ職人の意地と誇りを詠んだ1句だ。住井さんは4代目店主。3代目で父の故冨弥さんの仕事ぶりに接した地元の俳人が句にしたという。「職人の心意気が伝わる」と同店のうちわの説明文に盛り込んでいる。

 岐阜市で現在、専業で岐阜うちわを手がけているのは住井商店だけという。京都のうちわ製造の老舗(しにせ)で修業を積んだ初代が明治中ごろ、のれん分けで岐阜に移り住み創業した。一時的な中断はあったが、伝統の技法を今に残している。

昭和期の駄菓子屋をほうふつさせる店先には、水うちわをはじめ、渋(しぶ)うちわなど絵柄も色合いもさまざまな作品が並び、ここだけは屋外の暑さを忘れ、涼やかな雰囲気が漂っている。開け放たれた入り口を飾る多種多彩なうちわの奥が、住井さんの仕事場だ。6畳ほどの広さの一見すれば雑然とした仕事場だが、それは素人目。実はのりが入った陶器やはけ、和紙などが効率良く配置されている。作業をしながら、訪れた観光客らの応対に余念がない。

 「この場所での店頭売りが基本です」と対面にこだわる住井さん。「電車賃をつかってでも岐阜に訪れ、買ってもらえる人を大事にしたい」と強調する。もちろん「買いに来い」とする高飛車な考えではない。代表的な観光に長良川の鵜飼(うか)いがある岐阜だが、近年の地方経済の落ち込みは見過ごせない。「暑ければ、自動販売機のお茶でのどを潤してもらうだけでも、地域の経済が回る。うちわの店頭売りが、そんな役に立てれば」との思いだ。

 水うちわは、インターネットでも多少は扱うが、店頭に9割以上を回している。店まで足を運んでくれた人への心遣いでもある。名古屋市の主婦、青木亜耶さん(34)は「初めてですが、夏のおつかいものに」と買い求めた。店は観光客らがひっきりなしに立ち寄る盛況ぶりだ。

人気絵は金魚や朝顔


 岐阜の水うちわは、骨となるマダケ、扇部に張る雁皮紙(がんぴし)、天然由来のニスなどがそろって、はじめて完成する。「特に大切なのが、極めて薄い和紙の雁皮紙。昔は模型飛行機などに利用されていたと聞きましたが、今ではほとんど生産されていません」と住井さん。水うちわは、薄い雁皮紙に鵜飼いなどの絵を入れ、ニスで仕上げるが「仕上がりが、涼やかで透明感あふれるのが特徴」で、「ここから、水うちわと呼ばれるようになったのでは」と教えてくれた。

 住井さんは、昭和62年に他界した父親の後を継ぎ、この道約25年。「当時、すでに雁皮紙の入手は困難で、店の在庫として確保していた昭和30、40年代のものを利用し、水うちわを作ってました」と振り返るが、「それも平成6年までには切れてしまった」そうで、伝統の水うちわの灯は一時途絶えたという。

 古来、岐阜県南部の美濃国で生産される和紙「美濃紙」は、高い紙漉(かみす)き技術に支えられた紙質が評価されてきた。原料は、いずれも植物のコウゾ、ミツマタ、ガンピなど。なかでも、ジンチョウゲ科の落葉低木に属するガンピの樹皮で作られた雁皮紙は、薄くなめらかで丈夫な和紙として知られる。だが、生活様式の変化などで生産は落ち込み、簡単には入手できなくなったという。

うちわ製作は、マダケを割くなどする柄や扇部の“骨”づくりをはじめ、絵入れ、張り付けなど熟練を要する繊細な工程がある。すべてを1人の職人で扱えば、時間がかかるなど作業効率は落ちる。「ようやく6年前、岐阜で雁皮紙の仕入れ、絵入れのできる職人と出会い、水うちわの復活にこぎつけました」と住井さん。「仕入れ先は、美濃市の業者からと聞きます。絵柄は、うちに残る伝統的なものが大半」と話し「今年は、そのオーソドックスな絵柄の金魚やアサガオ、ホタルなどに人気が集まり、残り少ない」という。昨年は、7月中は在庫があったが、今年は絵柄によっては品切れ状態となっている。

 手作りの水うちわは、売れたからといって、簡単に増産できない。必然、限定数となり入手できれば幸運という訳だ。今年分の製作は昨年12月から始めた。まず、マダケを1本ずつ割いて、最も大切な骨をつくる。次いで、今年2月ごろから、絵入れが行われた雁皮紙を骨に張り付ける作業。5月ごろに仕上げのニス塗りとなる。最後の工程は、気候に大きく左右されるという。「暖かくなって、その日の天気を見ながらの作業。塗ったニスに透明感を持たせるのが目的」と7~10日乾燥させて完成する。


鵜飼いと水うちわ


 岐阜うちわは、室町期には作られ、江戸期には特産品になっていたようだ。岐阜市歴史博物館がまとめた「日本のうちわ-涼と美の歴史」によると「明治36年には年産約147万本、職工数180人を数えるようになった」などとし、明治期の産業としての隆盛ぶりがつづられている。水うちわは、岐阜うちわの1種で、地元ではかつて、鵜飼いで舟上の観光客が清流にひたしていたとする説話も残るという。

長良川の鵜飼いは現在、最盛期を迎えている。夜ともなれば、鵜匠(うしょう)がウを励ます「ホウ、ホウ」という声のほか、清流を走る鵜舟の音、船頭が舟べりをたたく音などがかすかに聞こえてくる。平成8年、当時の環境庁が「日本の音風景百選」に認定した。住井さんの店は、そんな音に彩られる川岸にある。

 鵜飼いと水うちわの取り合わせは、風情があってうなづけた。が、単純にそう考えていいのか。最後に、うちわ製作に長年携わってきた住井さんの母の美津江さん(77)の思いを紹介する。「うちわ製作には、作る楽しみがあります。出来上がる過程が面白いのです」と手作業に生きる職人としての素朴な喜びを語る。

 水うちわは、確かに水にひたして涼を得る利用法はあるだろう。だが、昔ながらの材料と製法で仕上げる水うちわに、過度にその効果を期待できないのも事実だ。水につければ、ニスが落ちて白く濁り、傷みも早いという。「水にひたし、じゃじゃくちゃ(めちゃくちゃ)に使う人と大事にする人には差があると思います」としたうえで「1本ずつ丁寧に仕上げた手作りのうちわです。利用法は買った人の自由ですが、大切に使ってもらいたい」と胸中を吐露する。

 手作りと機械で大量生産し消費する製品とは、おのずと違いがあると指摘する。伝統工芸品に限らず、ものづくりに携わる職人の思いに触れた気がするのは、私だけだろうか。

【住井冨次郎商店】 鵜飼いが行われる長良橋近くの岐阜市湊町46にある。鵜飼い見物の乗船場となる岐阜市鵜飼観覧船事務所が目印。水うちわは、豆うちわは売り切れ、鵜飼い絵の卵形は4800円、ホタルやアサガオなどの小判形が3100円。このほか、渋うちわ3400円、鵜飼扇子2400円、芭蕉うちわ1250円など。(電)058・264・4318。

2011年7月14日木曜日

なだぎ武、14歳下新恋人 黒川鮎美と半同棲 元カノ友近は無関心



昨年1月にタレント、友近(37)と破局したお笑い芸人、なだぎ武(40)に新恋人がいることが13日、分かった。お相手はタレントの黒川鮎美(26)で、関西を中心にモデルなどで活躍後、2年前に上京した色白の京美人だ。都内にあるなだぎの自宅マンションにツーショットで入るところを、14日発売の写真週刊誌「FRIDAY」に撮られた。(サンケイスポーツ)

 同誌によると、2人は07年に関西のテレビ番組で知り合い、友人関係から今年に入って交際に発展。最近は黒川が週2回程度なだぎ宅に通う半同棲状態と報じている。なだぎの所属事務所はサンケイスポーツの取材に「友人の1人と聞いております」としながらも、半ば交際を認めた。

 なだぎといえば友近と2004年から6年間にわたってオープンな交際を続け、一時は結婚秒読みともいわれたが、昨年1月に破局していることがサンケイスポーツ報道で明らかに。

 気になる元カノ、友近の反応だが、同誌の直撃に興味のない素振りを見せた。同誌は友近が男性とツーショットで歩いている姿を掲載したが、関係者は「彼は劇場のスタッフで、新恋人ではない」と否定している。