2011年10月13日木曜日

ピップが高齢者向けロボット発売へ 2万1千円で“癒やし”提供


医療衛生用品製造販売のピップ(大阪市中央区)は13日、会話や遊びを楽しめる高齢者向けコミュニケーションロボット「うなずきかぼちゃん」を開発し、来月中旬に発売すると発表した。
 かぼちゃんは高さ28センチ、重さ680グラムで、3歳の男の子をイメージした親しみやすい容姿をしている。抱っこや頭をなでる、声をかけるといった動作を5種類のセンサーで感知し、うなずいたり、言葉を返したりする。
 「朝ですよ」「お昼ご飯もう食べた?」などと時間によって会話の内容が変わるほか、「セミさん元気」「夏も近づく八十八夜~」など400の短文や歌が組み込まれている。
 高齢者はかぼちゃんを通じ、時間や季節を感じられるほか、歌に合わせてほっぺや手足を動かしながら一緒に体操することもできる。また、遊びや会話の時間が増えると、かぼちゃんの会話パターンも増えていくという。
 一般的なロボットは高価だが、ピップは量産体制を確立し、希望小売価格を2万1千円(税込み)に設定。大阪市には103体を寄贈し、103カ所の特別養護老人ホームに配布されるという。全国の介護施設やヘルスケア事業者向けに、年間3万体の販売を目指す。

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