2012年3月15日木曜日

ダビンチ未完壁画が現存か 伊フィレンツェの宮殿


イタリアのルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチが描いた未完成の壁画で、現存しないとされてきた「アンギアーリの戦い」が、イタリア中部フィレンツェのベッキオ宮殿にある別の壁画の背後に隠されている可能性があると米大学などの研究チームが14日までに発表した。
 「アンギアーリの戦い」は16世紀初頭にダビンチが制作を始めたが、未完に終わった。16世紀半ばに宮殿が改修された際に画家バザーリがダビンチの壁画の上に別の壁画を描き、元の絵は失われたと考えられてきた。イタリアのメディアによると、チームが壁画の傷んでいる部分から超小型カメラを挿入して調査したところ、絵が描かれた壁と後ろの壁の間に1~3センチの隙間があり、後ろの壁の表面からダビンチが名画「モナリザ」などを描くのに使用したのと同じ絵の具の成分が見つかったという。(共同)

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