2011年12月12日月曜日

下水油6万トンを押収…違法・粗悪食品の特別取り締まり=中国

中国政府・公安部(警察庁)は8月末に着手した違法・粗悪食品の特別取り締まりで、下水溝に付着した雑物や生ごみなどから抽出して食用として売られている「下水油(地溝油=ちこうゆ)」6万トンを押収したことを明らかにした。取締り全体での検挙者は9万人以上に達した。中国新聞社が報じた。

 12月中旬の現在までの約100日間で、摘発した案件は13万2000件で、容疑者9万人以上の身柄を拘束。違法・粗悪食品にかかわっていた2400グループ以上を壊滅させた。

 「下水油」絡みの犯罪120件以上を摘発。「下水油」約6万トンを押収した。

 食肉の赤身部分を増やして高く売るための「興奮剤入り飼料」絡みでの摘発件数は150件以上にのぼった。工場12カ所や研究開発実験室6カ所を捜査。押収した「興奮剤入り飼料」は2万4000トンあまりに達した。

 その他、病死した豚肉と加工品5000トン、有害な食酢や調味料1万8000トンを押収した。偽薬では1000件、偽たばこでは1400件を摘発した。

**********

◆解説◆
 中国警察が8月末から実施している特別取り締まりは「打四黒除四害(4つの黒を打倒し4つの害を除く)」と呼ばれる。「四黒」とは◆違法作業所(黒作坊)◆違法工場(黒工廠)◆黒市場(違法製品取り引きマーケット)◆黒窩点(違法アジト)――を指す。

 食品問題だけではなく、偽農薬、建材、爆発事故などの危険が高い違法製造の爆竹や花火、偽の自動車ナンバーや、自転車、携帯電話、電線などの盗難品問題や、売春、わいせつ行為の開陳、ばくちや薬物乱用などの関連でも使われる用語だ。

0 件のコメント:

コメントを投稿