2012年6月27日水曜日

グーグルが独自タブレット、米紙報道 アップルに対抗


米インターネット検索大手グーグルが自社ブランドのタブレット型多機能端末を27日からの開発者向けイベントで発表する見通しだと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が26日報じた。タブレットで先行するアップルに対抗する狙いとみられる。
 同紙によると、グーグルの携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」の最新版を搭載。7型の画面を採用し、価格は200ドル(約1万6000円)程度。台湾のアスースとの共同開発で、音声ガイド機能を備える。グーグルのオンラインストアから直接販売する。
 グーグルは携帯端末メーカーにアンドロイドを供給。スマートフォン(多機能携帯電話)では、メーカーと組んで「ネクサス」シリーズを自社で販売してきた。(共同)

2012年4月29日日曜日

関電に未来はあるか 根強い不信感で八方ふさがり


先日、ある中小食品メーカーの社長と話をしていて、この夏の電力不足に話がおよび、「関西電力は大丈夫ですかね」と聞かれた。「大丈夫とは?」と聞き返すと、「関電は本当に電力がないんでしょうか」という。
 やはり…と思った。同じように思っている人は、たぶん少なくないのだろう。本当はあるのに、原発を再稼働させるために隠しているのではないか…。関電に対する“不信感”はけっこう根強い。
 理由はこの冬の節電要請にある。あれほど危機感をあおって「節電、節電」といっておきながら、深刻な事態にはならなかった。表面上はなくても、いざとなれば発電できる能力があるのではないか。どこかからもってこれるのではないか…。そう勘ぐりたくなる気持ちも分からないでもない。
 いまや関電は“袋だだき”の状態である。想定した需給見通しより電力が余ったら、胸をなでおろすどころか、「節電を要請しすぎだ」「不便を強いられた」とたたかれる。いや、それだけではすまない。「それなら原発はいらない」である。
 かといって予想より需給状況が厳しくなり、それこそ大規模停電なんて事態にでもなれば、「見通しが甘かった」とたたかれるのは間違いない。

2012年4月8日日曜日

橋下方針「不採用」?大阪市の時空館、閉館も建物撤去せず


大阪市の橋下徹市長が不採算施設として建物の撤去も含めた廃止の検討を指示した大阪南港地区の市立海洋博物館「なにわの海の時空館」(住之江区)について、市が、来年3月にも閉館とする一方、建物は撤去せず新たな集客施設として民間事業者を募る方向性をまとめたことが7日、分かった。撤去に巨額の費用がかかるためで、市は「地域のにぎわい作りに生かしたい」としているが、集客性の低かった施設の後に参入希望があるのかどうかは不透明だ。
 同館は、港湾とともに発展した大阪の歴史を学べる施設として、総工費約176億円をかけて平成12年7月に開館。江戸時代に上方と江戸を結んだ貨物船、菱垣廻船(ひがきかいせん)「浪華丸」(全長約30メートル・帆柱約27・5メートル)の実物大復元船など約千点の資料を展示している。
 フランス人建築家がデザインした建物には、約4200枚のガラス板が使われ、海面に浮かぶようなドーム形で、英国構造技術者協会の特別賞も受賞した。
 開館当初は年約20万人の入館者があったが、年々減少し、平成22年度は9万5千人にとどまった。市の指定管理者が運営しており、運営費は委託料を含めて年約1億9千万円かかるが、入館料収入は2500万円しかなく、市の企業会計から赤字補填(ほてん)を続けてきた。
 橋下市長は、収益でランニングコストを出せない状況を問題視し、就任直後の昨年末の市戦略会議で、施設の撤去を含めた廃止の検討を指示。市港湾局で協議を進めてきた。
港湾局は、このまま事業を継続しても好転は見込めず、収益改善の道筋がつかないことから、閉館方針を決定。ただ、施設撤去については少なくとも8億5千万円の費用がかかると試算されたため、撤去を見送り、新たな集客施設として“第2の人生”を踏み出す方向性を打ち出した。
 民間を対象に、8月にも活用策のアイデアと運営事業者の募集を始め、今年度中に事業者を決定する方針。閉館時期は、25年度に新たな委託料が発生するのを避けるため、24年度末とする案が浮上している。
 港湾局の担当者は「南港地区の活性化という観点で、にぎわいづくりに貢献してくれる事業者に施設を活用してもらいたい」としているが、厳しい経済状況が続く中で、事業参入に名乗りを上げる事業者が現れない可能性も残っている。

2012年3月31日土曜日

米宝くじ大当たり賞金は530億円! 抽選前に人気沸騰


巨額の賞金が当たる米国の宝くじ「メガミリオンズ」は、30日午後11時(日本時間31日正午)の抽選を目前に、一獲千金を夢見て買い求める市民らが後を絶たず、大当たり(ジャックポット)の賞金は史上最高の6億4千万ドル(約530億円)に跳ね上がった。運営組織が発表した。
 過去のメガミリオンズの賞金記録は2007年に出た3億9千万ドル。
 ニューヨーク中心部の雑貨店に買いに来たコックのジョン・レイさんは「当たったら母に家を買い、ホームレスも助けてあげたい。自分も家とレストランを購入するつもりだ」と話した。
 メガミリオンズは、1から56までの数字5つと1から46までの数字1つの計6個を選択して当てる宝くじで、全てを当てるジャックポットの確率は約1億7600万分の1。(共同)

2012年3月24日土曜日

アフガン乱射で米兵訴追 子供ら住民17人殺害容疑、死刑も


アフガニスタン駐留米軍は23日、同国南部の村で民家を襲撃し銃を乱射、住民17人を殺害したなどとして、殺人と殺人未遂などの容疑でロバート・ベイルズ2等軍曹(38)を訴追した。軍事法廷で審理され、有罪となれば死刑の公算が大きい。
 子供9人と女性4人を含む市民を無差別に殺害し、遺体を焼くなど犯行は悪質性が際立っており、アフガンと米国の双方で米軍の早期撤退を求める世論が強まった。軍事法廷の行方はオバマ政権のアフガン政策にも影響を与えかねない。
 弁護人は米メディアに対し、ベイルズ容疑者には事件当時のはっきりした記憶がないと主張し、刑事責任を問える精神状態か否かを争う意向を表明。イラクの戦場での負傷と、度重なる前線派遣によるストレスの影響が焦点となる。(共同)
 

2012年3月20日火曜日

名古屋鉄道、リニア開業で2027年までに名駅再開発


名古屋鉄道の山本亜土社長は19日、名古屋市で記者会見し、名古屋駅地区の再開発を2020年にも着手し、27年までに完了させる考えを明らかにした。JR東海のリニア中央新幹線が27年に東京-名古屋で開業するのに合わせ、鉄道駅やバスセンターなど周辺施設を充実させる。
 山本社長は「リニア開業は大きなチャンスだ。(利用者の)需要を確実に取り込むためにも再開発の準備を着実に進めていく」と語った。

2012年3月15日木曜日

ダビンチ未完壁画が現存か 伊フィレンツェの宮殿


イタリアのルネサンス期の巨匠レオナルド・ダビンチが描いた未完成の壁画で、現存しないとされてきた「アンギアーリの戦い」が、イタリア中部フィレンツェのベッキオ宮殿にある別の壁画の背後に隠されている可能性があると米大学などの研究チームが14日までに発表した。
 「アンギアーリの戦い」は16世紀初頭にダビンチが制作を始めたが、未完に終わった。16世紀半ばに宮殿が改修された際に画家バザーリがダビンチの壁画の上に別の壁画を描き、元の絵は失われたと考えられてきた。イタリアのメディアによると、チームが壁画の傷んでいる部分から超小型カメラを挿入して調査したところ、絵が描かれた壁と後ろの壁の間に1~3センチの隙間があり、後ろの壁の表面からダビンチが名画「モナリザ」などを描くのに使用したのと同じ絵の具の成分が見つかったという。(共同)